東野圭吾ミステリー新春ドラマ特別企画「赤い指～『新参者』加賀恭一郎再び!」

ドラマ感想

01 /04 2011

新参者が帰ってきたヽ(・∀・)ﾉ

これは、加賀恭一郎(阿部寛)が人形町に赴任する、約2年前のお話。
松宮脩平(溝端淳平)は加賀恭一郎の甥なんだっけ。よく覚えてなかったｗ
青山亜美（黒木メイサ）とも今回の事件で出会ったんですね。

なんか家族の想いが切なかったですね＞＜
前のはいろんな家族の人情話が多くて平和な雰囲気だったけど、今回のは犯罪加害者家族の方が主役みたいで・・・
重くていろいろ考えさせられる話でした。
でも、森永卓郎さんが真面目な顔して演技しててなんか吹いちゃったｗ

『人は嘘をつく
自分の弱さを隠すため
かけがえのないものを守るため
逃れられない苦しみから、目をそらすため
みな、心に秘密を抱えて生きている

嘘は真実の影
目を見て向き合わなければ心に隠された真実を見ることはできない
これは、どこの家でも起こりうること
だけどそれは、我が家じゃないと誰もが思っていた
あの、雨上がりの夕暮れまでは』

被害者家族も加害者家族も、地獄ですよね。。
平凡な家族がいつそうなるか分からない。
けど平凡な家庭も問題を抱えてて、それは外からは見えないし誰も助けてくれないんですね。
こんな事件を起こしたのはもちろん犯人が悪いんだけど、親の育て方が悪かったのかとか学校に友達がいれば違ったのかとか、原因探しをしたらキリがなくて。

前原昭夫（杉本哲太）と八重子（西田尚美）が子供を守ろうとするのがホントの愛とは思えないけど、じゃあ家族を警察に連れてけるかっていうと・・・
子供と向き合わないで逃げてた、そんな壊れた家族は珍しくないのかな・・・
家族は、難しいですね＞＜
１番近いから、１番難しいのかも。
政恵（佐々木すみ江）が認知症のフリをしてたのはちょっと無理があるのではと思ったけど、でも人の気持ちは本人にしか分からないですね。

『刑事というのは真相を解明すればいいものではない
事件に関わった全ての人を救う
それが加賀恭一郎という刑事だ』

加賀恭一郎自身の父親・隆正（山崎努）との関係も、外から見たら壊れてるけどギリギリ繋がってて、それは本人達にしか分からない。
加賀恭一郎の刑事としての信念も、父親から学ぶところがあったのかなぁ。
一緒にいるだけが家族じゃないんですね。
見ごたえあるドラマでした。