閃光のナイトレイド 第13話（最終回）「せめて希望のかけらを」

葵と葛にそれほど絆がある感じはしないし、どうやって説得するんだろうと思ってたけど・・・
葛の気持ちを変えたのは鍵谷棗でした。
棗。・゜・(/Д`)・゜・。
やっぱり最後は誰か犠牲になっちゃうんですね・・・
言葉にはしなくても、１番深い愛を持ってたのは棗でした。

「未来と口にしながら結局、オレを動かしていたのは過去の軛だ・・・」

過去から自由になった葵が、どんな未来を作ろうとするのかも知りたかったですね。

人は近しい人の痛みしか自分の痛みと感じることができない。だから悲劇が繰り返される。
多くの民が痛みを共有することで、平和を維持できるのだという高千穂勲。
それは歪んだ平和で間違ってる、力を使わない方法も必ずあるはずだという三好葵。
葵の言うことは感情論で、高千穂の理想に対抗するには弱いですよね。

でも最終的に人の心を動かしたのは、理想よりも感情。
預言者は三好葵の言葉で爆弾の予知をやめ、高千穂を止める側に。
静音はこうなることも分かってたのかな？葵が来るのを待ってたのかな？

「未来を知れば、そしてそれが最悪のものなら、誰でもそれを変えたくなる」

どうしても葵たちの言葉に説得力がないから、高千穂の方が主人公みたいですよねｗ

「なにが１番正しい道かなんて、誰にもわからない」

未来が見えたとしても、その未来が訪れると決まったわけじゃない。１人１人の努力で変えることができるかもしれない。
日本の未来のために生きた高千穂も、最後は愛する家族を守って・・・
近しいものを守るために戦い、繰り返されてきた戦争の歴史を力によって止めようとした高千穂。
しかし高千穂自身もまた、暴力によってその命を絶たれてしまいました。その事実が力による平和の限界を示しているのでしょうか。。


桜井機関の任務は全て終了。
桜井信一郎に与えられた任務は、高千穂勲を泳がせて新型爆弾を手に入れることだった。
桜井さんも個人の欲望より任務に生きる愛国者だったんですね。
軍も未来を知っていたのかな？高千穂が爆弾を開発しているのを知って、横取りしようと思っただけなのかな？

ビックリだったのが黒スーツの壱師。
壱師の正体は、中国の利益が侵されないように送り込まれたスパイだった！
大国もこれから先の未来を知っていて、他国に犠牲があろうと自国の利益のためだけに動いてるんでしょうか・・・
なんか高千穂勲の理想の方がマシに見えちゃいますねｗ

どんなに高い理想、正しい理論を持っていても、個人の力で世界を変えられはしないという現実。
苑樹雪菜は兄の遺志を継ぎ、最悪の未来の幻影を多くの人に見せることで少しでも何かを変えようと・・・
そして三好葵と伊波葛は、完成間近の新型爆弾を海に捨てに行きます！

「遠くへ飛んで、二度とこの世界に現れるな！」

未来に再び爆弾が作られることが分かっていても、そう願うことしかできない。
自分の無力を感じながらも、未来の大勢より目の前の誰かを救うために戦う葵。
爆弾を葵と葛２人の能力で空の彼方へ飛ばし、葵は行方不明に。
未来はやはり予言どおりに進んでしまうのか・・・暗い未来を感じさせながらも僅かな希望は残りました。


合成写真、けっこう上手に出来てましたね！
葛だけ右上に丸い写真を載せるんだと思ってましたｗ

葵は預言者の記憶を消した静音と暮らしているのかな。
静音はたぶん、次の預言者になるはずだった雪菜を助けようとしたんですよね？
そうやって少しだけど未来を変えることができた。
だから１人の力は小さくても、何かを変えることはできるはず。

未来は可能性の一つに過ぎない。
伊波葛もきっと未来を変えるために、高千穂勲とは違った方法を模索しているはず！
最終回はもっと思想のぶつかり合いが見れるのかと思ってたけど、最後までいろいろ地味でしたねｗ
でも真面目なテーマで雰囲気も良かったと思います。



　

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